第1講 時間活用は、存在するものの消費ではなく、創造したものの活用の問題であ

 

弁護士・公認会計士・通訳 黒川康正

 

 なにをするにも時間は必要である。お金を稼ぐにも、能力を高めるにも時間が必要だ。時間はその意味で、すべての起点となる資源である。すべてに先立つ最重要な資源でもある。
 また、時間のつらなりが、すなわち、人生である。

 したがって、人生を豊かに過ごすには日常の時間を有意義に密度の濃いものにしたい。時間の有効活用は仕事の能率アップだけにとどまらない大きな人生の課題と言える。
 そして、タイム・マネージメントとは、ある時間をどう使うかという所与のものの「消費」の問題でなく、どう創造して、それを活用するかの問題である。